株式会社インフォプラントが、生活者情報マーケティングデータサービス「C-NEWS」で、ネット依存度を探る調査結果を発表しました。
調査によると、3人に2人が、普段得ている情報の半分以上をネットで入手しているものの、「ネットはリアルタイムの情報が得られるが、信用度が低い」という印象を持つ人も多いことがわかったようです。
新聞(スポーツ誌を除く)の購読状況を尋ねたところ、定期購読しているのは80.9%。定期購読しない理由は、「新聞で得られる情報はテレビやインターネットでも入手できるから」(51.8%)が圧倒的に多かったということです。
また、新聞を「読んでいる(購読の有無に関わらず)」人の割合は、若い年代ほど低くなり、60歳以上が94.0%、50代(91.0%)、40代(82.5%)、30代(75.0%)、20代(66.5%)、10代(63.0%)という結果になったそうです。7月にインターネットコムが行った同様の調査では、一般の新聞を定期購読するユーザーはわずかに減少していたとのことです。
購入する雑誌の量は2年前と比べて「減った」と答えた人が38.3%に上った。「変わらない」は50.9%、「増えた」のは10.8%にとどまっています。減った理由は、やはり「雑誌で得られる情報は、インターネットで入手するようになったから」(62.1%)が最多。
また、「毎号買う雑誌がある」人は30.2%で、毎号買う雑誌の種類で多かったのは、「マンガ雑誌」(23.5%)、「車、スポーツ、音楽、ゲーム、旅行など趣味の雑誌」(18.9%)、「パソコン誌」(18.2%)、「女性ファッション誌」(16.6%)、「一般週刊誌」(15.6%)の順。
読む本の量については、2年前と比べて「減った」(31.6%)、「変わらない」(54.0%)、「増えた」(14.4%)と、全体的に減っています。過去2か月間で買った本の量は、平均2.86冊。本を買うきっかけになるのは、「書店の店頭」が42.0%でもっとも多く、次が「インターネット」(14.4%)でした。ただ、50代以上の世代では、ネットより新聞広告が上位でした。
書店に行く頻度は、「週1、2回」が30.1%、「月2、3回」が33.7%で、「週3回以上」の人は9.1%。2年前に比べると「減った」35.6%、「変わらない」53.6%、「増えた」10.8%と減少傾向にあります。減った理由で多かったのは、「書店に行く暇がなくなったから」(28.4%)、「本や雑誌などをあまり読まなくなったから」(25.0%)と並び、「インターネットで買うようになったから」(23.3%)が挙がっています。
普段得ている情報(小説やマンガなどの読み物を除く)のうち、ネットで得る情報の量は、「5、6割」とした人が30.7%、「7、8割」が25.7%で、「9割以上」という人も8.7%。3人に2人が、得ている情報の半分以上をネットで入手していることになります。ネットで得ることが多い情報は、「地図」(79.7%)、「時事ニュース」(71.6%)、「旅行情報」(62.2%)などが多いようです。ただし、携帯電話や PHS のネット利用度は低く、もっとも多い「地図」でも19.0%にとどまっています。
ただ、情報を得る際のネット依存度が高まっている一方で、「ネットは検索に便利だしリアルタイムの情報が得られるが、不正確な情報も多く、信用度が低い」という印象を持つ人が、世代を問わず多かったとのこと。
この調査結果を見て、ネットは非常に便利と理解をしているものの、その情報は鵜呑みにすることが出来ないということが反映していると言えます。
「情報の氾濫」とまでいわれているインターネットの情報ですが、利用する側がうまく選択する力があれば非常に有益なツールとして利用できると言えるでしょう。あなたは、情報を選択する力、お持ちですか?