総務省は、国内のブロードバンド契約者(DSL/FTTH)のトラフィック総量を、2006年11月時点で平均636.6Gbpsと試算しました。前年の調査と比較して約1.4倍、2年前との比較では約2倍近くの伸びとなっています。
このデータは、国内6社の7ISP(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI・パワードコム、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)のトラフィック量や、国内主要ISPなどのトラフィック量をもとに試算したものです。7ISPのトラフィック総量を264.2Gbps、シェアを41.5%と推計し、国内のブロードバンドユーザーのトラフィック総量を636.6Gbpsと試算したとのことです。
過去の同様の試算では、2005年11月時点では468.0Gbps、2004年11月時点では323.6Gbpsとなっており、1年で約1.4倍、2年で約2倍の伸びとなっています。総務省では、今後も同様の傾向で増加すると仮定した場合、2008年頃にはトラフィック総量は1Tbpsを超える勢いだとしています。
トラフィックの傾向としては、ダウンロードとアップロードの差が広がっており、ユーザーがダウンロード型の利用形態に移行しつつあると分析。また、国外ISPとのトラフィックが急増しており、これについては海外からのビデオダウンロードなどの利用が増加したためと推定しています。
テキストから画像、画像から動画と、ブロードバンド化が進むと、このコンテンツはどんどんリッチメディアを要求するようになってきます。あなたもインターネットで動画コンテンツをよく見られているのではないでしょうか?ますます要求されるトラフィック。はたしてこのニーズはいつまで続くのでしょうね。